「イケメン!?なになに!?どんな人!?」



イケメン好き…つまり面食いの柑奈は、勉強をする手を止めて。
李月の話の続きを待っている。


一条さんを思い浮かべてしまった自分が恥ずかしくて。
わたしは真逆に問題集から目を離せずにいた。
間違った考えを払拭する為に。



「スーツ着てたんだけどさ、3人組で凄いイケメンだったよ。
1人はなんかもう言葉で表せないくらい。顔ちっちゃいし足長いし、あれは180以上あると思う。」


「なにそれー!めっちゃハイスペックじゃん!!顔は!?顔!」


「切れ長の目でクール系…?無表情だったけど絵になるタイプだけど、あれはオーラが怖くて近づけないわ。
でももう1人の人は柑奈好みだった。アイドルしてそうな感じ。」



切れ長のクール系…?無表情…ではないか。
わたしと話した時、困ったように笑ってくれてた時もあったし…。