「この後、何かご予定あるんですか〜?」


「まあ…。
ちょっと出かけますね。」


「じゃあ可愛くしないとですね〜。
彩瀬さん、可愛いって言うより綺麗系ですけど。」


「いや、わたしなんて全然…。」



慣れてるとはやっぱり、緊張する。
コミュ障だから話を振ってもらえても、全然上手く返せない。


藤雅なら、コミュニケーション能力も高いし話も上手いからすんなり出来るんだろうな。



「こんな感じでどうですか?」


「あ、いいです。
ありがとうございます。」



いつもよりも、髪が艶々のさらさらで。
色も綺麗なシルバーホワイト。
傷みもトリートメントのおかげで、あんまり気にならない。


よかった。
いつもと変わらないけれど、少しこれで自分に自信が持てた気がする。