翌日。
今日のわたしの朝は早い。
朝イチでバイトに向かう。



「おはようございます。」


「おはよう、彩瀬さん。」



なんの変哲もない、ただのスーパーのレジ打ち。
今日は特売日だから、朝から大忙しだ。

この店は24時間営業だから、本当は長期休みの時だけでも深夜帯が暇でいいんだけど…。
時給もあがるし。
だけど、さすがにお母さんもお店の店長も許してくれなかった。
法律的にまずいのと、心配だからって。



「ありがとうございました〜。」


「彩瀬さん、今日何時まで?」


「今日は1時までです。」


「じゃあ、もう上がっていいよ。
僕ここ入るんで。」


「分かりました。お疲れ様です。」



自分のレジの操作をして、次のバイトの人に代わると。
すぐに着替えて、今度は美容室に向かった。


美容室はバスで行くんだけど、藤雅の家に近くてよかった。