「……る、…ぐる…芽来ってば!」


「あ…な、なに?」


「ほら、行くよ!何してんの!」


「ぼーっとしちゃってた。ごめんごめん。」



柑奈がわたしの手を引いて、ずんずん駅ナカにある商業施設に入っていく。

今日は、みんなでショッピングに来てるんだった。
ぼーっとしてたらダメだね。



「ちょっとこれ、可愛くない!?
李月に似合うよ!」


「わ、私はいいよ…。」


「柑奈、これも合うんじゃない?
李月着てみてよ。」


「芽来まで〜…。」



李月が着なさそうな、フリルのついた服を勧めている柑奈の悪ノリにのってみたり。
みんなで絶対使うことのないメガネを試着したりして、色々回っていた。