「あっつ…。」



あれから数日。
最初の頃は沢山来ていた藤雅からの連絡も来なくなっていた。


暑い夏の日差しにやられながらも。
キャップを深く被って向かうのは、待ち合わせしている駅前。
今日は、李月と柑奈と買い物に行く。



「芽来、こっち。」


「李月もう着いてたんだ。
あれ、柑奈は?」


「ちょっと遅れるって。
いや〜今日も暑いねマジで。」


「本当だよね。
これから益々暑さが増していくみたいだよ。」


「もう勘弁してほしいね…。」



李月とそんな話をしながら、日陰のところで柑奈を待つ。


マジで疲れた…。
これ、大丈夫かな。今度の屋外ライブ…。
暑いだけで疲労度増えるから死ぬかも。