今日は昼飯を食べてから病院へ行った。先週、2人きりの中庭で、彼女にあんなことを言われてからというもの、彼女のことを考えるとなぜか心音が大きくなる。
診察を終えるともう17時前になっていた。彼女の病室に近付くにつれて、俺の心音は段々大きくなっていく。だめだ、これは嘘の関係なんだ、そう思いつつ彼女の病室の前に立つと、何やら中が騒がしい。胸騒ぎがした。もしかすると、彼女の身に何かあったのではないか。
「大丈夫ですか!!!」
俺がドアを力強く開けると、彼女は驚いて、メガホンを持ったまま両手を挙げた。
「うわっ! びっくりした! えっと、大丈夫…」
その時、テレビから「打ったーーー!!!」という実況の声が聞こえた。
「えっ! うそ! 打たれた!? 勝ち越しされた!? うそ~~」
実況の声と共に彼女は頭を抱えた。テレビではプロ野球の中継が流れている。彼女は『シャイニーズ』と書かれたユニフォームを着ているから、相模シャイニーズのファンなのだろうか。テレビを覗くと、9回の表、相模シャイニーズは、四万十サニーズにツーランホームランを打たれ、勝ち越しされていた。
診察を終えるともう17時前になっていた。彼女の病室に近付くにつれて、俺の心音は段々大きくなっていく。だめだ、これは嘘の関係なんだ、そう思いつつ彼女の病室の前に立つと、何やら中が騒がしい。胸騒ぎがした。もしかすると、彼女の身に何かあったのではないか。
「大丈夫ですか!!!」
俺がドアを力強く開けると、彼女は驚いて、メガホンを持ったまま両手を挙げた。
「うわっ! びっくりした! えっと、大丈夫…」
その時、テレビから「打ったーーー!!!」という実況の声が聞こえた。
「えっ! うそ! 打たれた!? 勝ち越しされた!? うそ~~」
実況の声と共に彼女は頭を抱えた。テレビではプロ野球の中継が流れている。彼女は『シャイニーズ』と書かれたユニフォームを着ているから、相模シャイニーズのファンなのだろうか。テレビを覗くと、9回の表、相模シャイニーズは、四万十サニーズにツーランホームランを打たれ、勝ち越しされていた。