「じゃあ、いってきまーす。」
8月3日土曜日。今日は通院生活初日。
まだ治らない右腕のため、週1回の通院生活が始まった。
家を出ると、俺は8月の暑さに思わず目を瞑った。歩いていると、ボロボロの野球帽に汗が滲む。これじゃまた、母さんに苦情を言われちゃうな。そう思いながら、気づけは病院に辿り着いていた。
病院に入ると、まず、冷え切ったソファで一休み。まさに至福のひととき。
体が冷えてくると、汗でソファを濡らしているような気がして、思わず立ち上がる。
俺はなんだか後ろめたい気持ちになって、受付に向かった。
「10時半に整形外科に予約している佐竹陽介です。」
「受付番号でお呼びしますので、番号札を持って少々お待ち下さい。」
そう言われて渡された番号札には、"35"と書かれている。きっと結構待つんだろうな、と思い、さっきのソファに戻ろうとすると、
とんとん
と肩を叩かれた。
8月3日土曜日。今日は通院生活初日。
まだ治らない右腕のため、週1回の通院生活が始まった。
家を出ると、俺は8月の暑さに思わず目を瞑った。歩いていると、ボロボロの野球帽に汗が滲む。これじゃまた、母さんに苦情を言われちゃうな。そう思いながら、気づけは病院に辿り着いていた。
病院に入ると、まず、冷え切ったソファで一休み。まさに至福のひととき。
体が冷えてくると、汗でソファを濡らしているような気がして、思わず立ち上がる。
俺はなんだか後ろめたい気持ちになって、受付に向かった。
「10時半に整形外科に予約している佐竹陽介です。」
「受付番号でお呼びしますので、番号札を持って少々お待ち下さい。」
そう言われて渡された番号札には、"35"と書かれている。きっと結構待つんだろうな、と思い、さっきのソファに戻ろうとすると、
とんとん
と肩を叩かれた。