私の目の前に置かれた、その青色の「薬」は瓶の中に入っていた。

綺麗…

思わず見とれてしまうほど綺麗な青色だった。

私が薬を飲もうと蓋を開けると、魔女が言った。



「その薬の効果は6日間だけだよ。

それ以上長くはもたない。

それでも良いのかい?」



私に迷いなんてなかった。

渚にもう一度だけでも会えれば、それで良かった。



「それでも良いです。」

「フッ。

良かろう。

さあ、それを飲みなさい。」



飲み終わると同時に、私の尾びれはみるみるうちに、足になっていった。



「これで人間になれた。

まあ、お嬢ちゃんが水の中でこれ以上、息を保てるかは知らんがの。」



魔女がそう言い終わるのと同時に、私は気を失った。