嘘をついた罪悪感があったけど、人間を助けたなんて言えなかった。

心配させるの嫌だし…



「そうか。

でもこれからは気を付けなさい。

魔女がその辺をうろついているそうだから。

じゃあな。」



もしかして魔女なら人間になれる薬を売っているかもしれない。

そう思って私は、魔女の居場所を探した。

でも、どうしても見つからなかった。

どうして…

どこにいるの?

そんなとき、どこからともなく声がした。



「お嬢ちゃん、私を探していたのかい?」

「魔女!?」



そこには魔女がいたんだ。

びっくりして叫ぶと魔女が口を開いた。



「お嬢ちゃんは人間になれる薬がほしいんだな?」

「は、はい。」

「じゃあこれを飲みなさい。」