それにきっと、彼には特別な人がいる。

諦めなきゃいけないって分かってるの!!

分かってるのに…

こんなにも胸が痛いのは何故なんだろう。

こんなにも苦しいのは何故だろう。

どうしたらこの痛みは消えるんだろう?









「潮風が気持ちいー」



私は今、海に来ているの。

潮風がとっても気持ち良いな。

あれ?

男の子が溺れてる?

もしかしてあの男の子は…



「渚!?」



どうしよう。

早く助けないと渚が死んじゃう。

でも、どうやって?

姿を見せたら…

って、そんなこと言ってられない!



「渚、そこから動かないで!!」