「待ってようか?」


「いや、大丈夫。先に帰ってて」


「1人じゃ危ないだろ?
この前、変なの連れて帰ってきたじゃんか」


「あれは…でも追い返したし。
樹も怒りだすし収拾つかなくなったね!笑」


「いや、笑ってる場合じゃないからな
後つけられてんの気がつかなかったくせに」


「えー、でも大丈夫。
今回はそんな隙、絶対に見せないから。
私にとってもあれは汚点なんだから!
もう、言わないでよ!」


「んじゃ、チャリは紅葉が乗って帰れ」


「え、危ないから樹が乗って帰って!
アナタの場合あんなもんじゃ済まないでしょ」


「なんでだよ、危ないのはお前だろうが
それにコレお前のチャリなんだけど」


「暗くなる前には帰るから!お願いッ!
お茶とかするかもしれないじゃん。」


「ああもう、わかったよ!
遅くなるようなら迎えにいくからな。」