やっぱり曰く付きの7つ目を聞くのは怖い。

それに、

「それに、貴女誰なの?」


そう。

私は彼女を知らない。

急に教室に入ってきたかと思えば、突然、学園七不思議について語りだしたのだ。


呆気にとられて聞いていたけど、段々冷静になってきて、そのため質問した。


七不思議なのに、〈トイレの花子さん〉が6番目というのもひっかかる。

それにほとんどの話は、聞いたことのないような話ばかり。


彼女はそう考える私をみて何を思ったのか、にこっと笑って、こう言った。


「7つ目は〈放課後、教室の女の子〉」


思わず悲鳴を上げそうになる。

それって、もしかしてこの子が…


そんな私を見つめ、彼女はまた、より一層笑みを深くした。




         fin