「達哉〜、音合わせするから立ち位置につけ」

「あ、はい」




「ふぅ、いい感じだな。あと、達哉、最後音ずれた?」

「すみませんでした」

「あはは、まだ音合わせだから大丈夫!」

考え事してて、最後音外したとか言えない

「よし、お昼か。何食べたい?」

「えーと、ラーメンを」

響輝さんは楽器隊全員分奢ると言っていた

「えぇ〜、いいんですか?そんなの悪いですよ」

「いいんだって!よし、近くのラーメン屋さん行くぞ」

ラーメン屋さんに来たのはいいけど、騒がれた

俺らより少し背の低い祥也先輩は何とか壁にかけられているメニュー見ようとぴょんぴょん飛び跳ねている

「響輝さん、俺みそね」

「あぁ」

俺はずっと何食べようか迷ってると、ふと、目に付いた