そしてさらに、1週間・・・2週間・・・3週間・・・そして、1年が経ち

俺らは高校2年生となった

「えー、みんな知ってると思うが、綺菜実は今、病院に入院している。1年前からな。だけどもし綺菜実が元気に登校してきた時は、明るく迎え入れような」

2年になった先生はそうみんなに言ってくれた

そして、現在俺の右隣は琴美の席だ

隣から、琴美が元気に明るく『おはよう』って言ってきてはくれないだろうか

「達哉くん、琴美ちゃんと仲いいよね?大丈夫?じゃ、ない、よ、ね…。でもできる限りの事は私たちも助けるから言ってね。有栖君も、由比さんも」

「ありがとう」

「琴美ちゃんって、私たちが嫌だと言って聞かなかった学級委員してくれたよね?ほんとに助かったー」

「あはは」

「私達も琴美ちゃんのお見舞い行きたいんだけど、迷惑じゃないかな?」

初夏ちゃんと楓の顔を見ると頷いた

「そんなの全然…。琴美喜ぶよ。だから時間空いた時にでも私たちに声をかけてよ。一緒に行こ?」

初夏ちゃん…優しすぎていい子