ウソなんかついたんだろうと思って聞いてみたら、ソウくんはそこでふうっと息を吐きだすと。

「お前が隠してるみたいだったから、話合わせておいただけ」

「えっ……」

ということは、やっぱりあれは、私をかばってくれたってこと?

「で、ほんとはどうなんだよ?」

ソウくんに再びじっと見つめられて、逃げ場がなくなる。

「……っ」

「あるんだろ? なんかヒミツが」

ソウくんはさらに一歩こちらに歩み寄ると、私の顔をのぞきこんできて。

そんな整った顔で見つめられたら、身動きが取れないよっ。

「わ、私はなにも、ヒミツなんて……」

ねぇ、どうしたらいいんだろう。

どうしてソウくんはそんなにも、私のヒミツを知りたいのかな。

こんなの知ったところで、なにもいいことなんてないのに。

ダラダラと冷や汗が止まらなくなる。

「言っとくけど、俺の目はごまかせないから。正直に……」

だけどソウくんがそう言って私の肩に手を置こうとした瞬間、フッと視界が今度は真っ暗になって――。

「あ、おいっ!」

私の意識はそこで、プツンと途切れてしまった。


(つづく)




この続きは、12/20発売の書籍『溺愛×ミッション!①』(野いちごジュニア文庫)で読むことができます。

アリスはもちろん、プラネットのメンバーたちもみんな大活躍するので、ぜひ楽しみにしてもらえたらうれしいです!

もちろんメンバーからの溺愛もたっぷり(ピンチを守ってもらったり、お泊まり会をしたり、アリスの取り合いも!?)の内容になってます♡

胸キュンな挿絵もいっぱいなので、ぜひよろしくお願いします!!