きっと2人にとっては私は平凡な友達。

大学に入る前は友達なんていなかったし、大学に入って仲良くなった時にはお兄ちゃんは“アイドル”だった。

色々な情報漏洩を避けるため、なるべく周りには言わないようにお兄ちゃんの事務所の人から言われた。

だから約束を守って周りには話したことなんてない。でもそこら辺のファンの人達と比べないで欲しい。私は子供の頃からお兄ちゃんの事が大好き。生まれた時からお兄ちゃんのことを知ってるんだから。

こんなにかっこよくて優しくて私のことを大事にしてくれる人を好きにならないはずがない。

小さい頃は友達を作れなかった。
だけど寂しくなんてなかった。
いつも隣にはお兄ちゃんがいたから。



「もうすぐ4年かぁ。」



仏壇を見ながらお兄ちゃんが呟いた。