「引かないよ。
だって私はお兄ちゃんがアイドルじゃなかったら友達に絶対自慢する。
私のお兄ちゃんは『優しくてかっこいいんだよ。』『世界一のお兄ちゃんなんだ。』って。」



それをお兄ちゃんは世間に言ってるだけで特に問題は無いと思うけど。



「完全なブラコンだな(笑)」



黒木さんが笑ってた。



「良かったなぁ。李桜。」



山崎さんがお兄ちゃんの肩を叩いた。



「まじで良かった·····。」



ふにゃっと笑うお兄ちゃんは可愛い。
そんなことを思ってたらお兄ちゃんはメンバーの方に振り返った。
そして聞いたこともない低い声で言った言葉を皆さんは笑って流していた。



「お前ら、覚えとけよ。」


「まぁまぁ今度からテレビでも言えるんだしよかったよかった(笑)」



そんな会話をしながら皆さんインタビューを順番に終え、次のスタジオに移動した。



「桜音羽、今から先輩達の所に挨拶に行ってくるから。」


「はーい。」


・・・・・・・


マネージャーってもっと忙しいと思ってたんだけど皆さん各々で準備されてて私はあまりすることがなかった。
皆さん気を使ってくれたのかな。
むしろ来たの迷惑だったかも。
お兄ちゃん達が戻ってくる前にトイレに行っとこう。