「こーんなに可愛い女の子に振られるなんて先輩はいい行いをしてなかった証拠だね(笑)」



きっと空気が重くならないようにカラフルBOYSの時の朝陽さんでいてくれてるんだ。


「でも僕とはまだまだ一緒に過ごしてね?嫌になったらいつでも言ってくれていいから。」


「嫌になんてなりません。」



この人といる間は嘘をつかなくていい。そう思えるだけで心が軽い。
家に帰って掃除をしているとお兄ちゃんが帰ってきた。


「おかえり!」

「ただい·····!?!!???髪どうしたの!??!??」

「やったことのない髪型もいいかなぁって····似合う?」

「可愛いけどさ、衝撃が·····」



不思議に感じているお兄ちゃん。だけどこれ以上私のせいで奏さんとの関係が悪くなるのは嫌だと思い誤魔化した。


それから数日後に碧音さんから連絡があってクリスマスイブは奏の特番で1部生放送があって厳しいからとクリスマスに5人でパーティーをするから良かったら来て欲しいと言われた。

自分で決めたのに約束をしてしまうと最後の日が来てしまうと感じて少し淋しい。
それでも体調は悪くなる一方でこれを逃すと年末は忙しくて会えないだろうし、来年会えるかなんて分からないから参加することにした。


会って、お礼を伝えて、最後に楽しく笑って過ごせるといいな·····。