「2人で一緒に来るし俺に会った瞬間に嫌味言ってくっから敵意があるの丸わかりなんだよ、つーか普通外で手を繋ぐとか馬鹿か?男と手を繋いでて仲良しですねってファンもおかしいだろ。気づけよ。ヤバいやつだって。もうなんか名前すらムカついてきた。朝陽って名前、太陽と被ってんだよ!」



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沈黙が続く。途中から何が言いたいのか自分でもわかんなくなってるし。年上としての威厳無さすぎるだろ俺。


「変わったな。」


車を止めると周作は俺を見た。今更だけどメンバーに嫉妬の話するとか消えてなくなりたい。気まずさから俺は顔を逸らした。


「女が別の男を見てることにムカついてるなんて話初めて聞いた。それにこんなに愚痴を聞かされたの初めてだし。俺達のこともっと身近に感じてるくれるようになった?」


「別に·····、どうせもうすぐ解散だろ。」

「そのつもりでもどんどん仕事決まってるから中々ね。」


メンバーは俺の隣からいなくなる。そんなことわかってて身近に感じてたらいなくなった時に耐えられる気がしない。いつまでも夢を見続けることは出来ない。














グループのこととあの子のことを考えると俺はまた、ため息が出た。