「え?え、え???」


「行こ。」



碧音さんに後ろから肩を掴まれそのまま観覧車に乗ってしまった。



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向かい合わせだと緊張しちゃう。
何を話せばいいんだろ·····。




「今日楽しい?」

「っ!はい、凄く楽しいです。
一緒に来てくれてありがとうございます。」



碧音さんが話しかけてくれて私は心臓の音を無視して返事をした。
2人きりって嬉しいけどドキドキしてしまう。



「川島と仲良いんだね。」


「朝陽さんの距離が近いだけで他は普通だと思いますよ?」


私の事情を知ってるからその分気にかけてくれてるんだと思うけどそれだけは言えない。



「隣行ってもいい?」

「ど、どうぞ·····。」


急いで少し横に移動した。
隣にやってきた碧音さんからフワリと甘い香りが運ばれてきた。香水かな。
観覧車は狭くて私と碧音さんの距離は15センチほど。少し手を伸ばすと触れてしまえそう。


「ねぇ、」

「なん、でしょうか?」


碧音さんの声がこの空間に響いてる。
私は目を合わせることが出来なくてつい下を向いてしまった。