「うわぁ····見ちゃった?恥ずかし·····」



あれ?思ってた反応と違う。
碧音さんはすごく喜ぶって言ってたのに。
朝陽さんは両手で顔を覆ってる。



「私、変なこと言いましたか····?」



不安になって質問した。



「いやー、ね?メンバーだったら感想とか聞けて嬉しいんだけど····女の子に直接こんなこと言われると思わなかったから。
しかも桜音羽っちから(笑)」


「碧音さんがきっと喜ぶって言ってたんですけど····」



「そっか···碧音さんが、ねぇ。」



朝陽さんの纏ってる空気が静かに感じた。



「あ、そういえば朝陽さんって一人称色々使うんですか?
“僕”って言ったりメンバーには“俺”って言ってますよね?テレビでもたまに“俺”って·····」


ふと気になった。


「あー、まぁ目上の人には失礼のないように“僕”が多いし···桜音羽っちにはよく思われたいから“僕”、かな(笑)」



「??」



私はその言葉の意味が理解できなかった。


「もうそろそろ戻んなきゃ。行こ!」


朝陽さんは慌てて楽屋へ戻って行った。



「何してたの?」


「お出かけ何するか話してたら盛り上がっちゃったー!」