「気にしないでください。
お話って·····?」


「うん、お出かけの件なんだけど⋯テーマパークってアトラクションは大丈夫なのかなって思って·····」



私、何してるんだろう。
浮かれちゃってたのかな。
テーマパークに病気の私が行っていいかなんて聞かなくてもわかるのに。

体力面も落ちてるって考えたらすぐに分かるはずなのに····考えてなかった。
碧音さんと過ごしたいってそればかりで·····。



「桜音羽っちは行きたい?」


「·····、」


朝陽さんは質問を変えた。
テーマパークって行ったのは小2の頃だったっけ。
お父さんとお母さんとお兄ちゃん。
4人で行って被り物までしちゃって楽しんだなぁ。



「行きたいんでしょ?」


ニヤッとイタズラ顔で聞かれた。
だけど行けるわけ····「先生に連絡してみよ!」


「え···?」


「いつでも連絡していいって言われてるんでしょ?李桜が教えてくれたよ。」



天野先生が気になることがあれば連絡してくださいって言ってくれてたんだった。
覚えてないなんて私、病気の自覚ないのかな。


「今って電話出来る時間?」


「病院はもう診察時間なんで出来ると思います⋯。」