私の手首にはふくろうの時計。



「貰えない·····」



貰う理由が見つからない。



「いーの!あげたかっただけだから。
仕事でも使えるでしょ?」



どこか満足気な楓ちゃん。
本当に貰っちゃっていいのかなぁ。



「ありがとう·····。」



返すのも悪い気がしてお礼を言った。
すると浬さんと朝陽さんがワッフルを買って戻ってきた。



「うまっ!!!!!」


「やばァ·····」



2人は幸せそうにワッフルを頬張ってる。



なんか·····「ハムスターかよ。」



楓ちゃんは二人を見ながら言った。



「愛として受け取るね♡」


「·····桜音羽っちもそう思う?」



浬さんはなせが嬉しそう。
朝陽さんは私を見てきた。


・・・・・・・


正直思っちゃったんだよなぁ。
可愛くて、でも失礼だよね。



「ハ、ハムスターって可愛いですよね。」



こんなので誤魔化せるわけない····なんて言えば正解なの。



「じゃあ、桜音羽っちもハムスターになっちゃえ!」


「むぐっ·····。」



朝陽さんは持っていた食べかけのワッフルを私の口に入れた。



「チョコ美味しいでしょ?」



私が選んだのを注文したんだ。



「美味しい、です。」



なんか、すごい恥ずかしい。
友達とすらこんな事しなくて新鮮だからかな。でも嫌いじゃないや。



「ねー。」



朝陽さんの笑顔って可愛いなぁ。