「前にも何回か撮られたじゃん(笑)
俺らだって撮られたことあるし。
他にも仕事仲間の人たちがいるのに
キレイに女優さんと撮られたり、あるいはホントだったり(笑)」


「ファンからしたら最低かもしんないけど応援してくれてる人には最高のパフォーマンスで答えればいい。」



「まぁでもアイドルを辞めるのってタイミング迷うよな。次から次に仕事入ってくるしー。」

周りから見れば俺達はきっとアイドルとしてありえないって言われる。
自己満足でグループを続けているだけ。
だけど俺はこんなメンバーが嫌いじゃない。





「もしフられたら胸貸してやるよ(笑)」


周作は俺の背中を叩いた。



「振り向かせるのは苦労するだろうねぇ。
なんせ“兄”だから。」



馬鹿にしてきた。


告白をする覚悟は無い。
けど、出かけたり、旅行したり、笑いあったり、この感情に諦めがつくまで少しの間、彼女の時間が欲しい。

・・・・・・・







また彼女の笑顔を見れるだろうか。









最近は暗くなると白い息が出ることが増えた。季節は秋から冬へ変わろうとしている━━━━━·····。