つい口から出てしまった。



「俺だって人間だし、笑うに決まってるでしょ。なんだと思ってんの?」


「すみません···失礼なこと·····」


「もう嫌いじゃない。⋯だから別に。」



それは…許してくれたのかな。



「お待たせ。」



皆さんがぞろぞろと戻ってきた。



「桜音羽。」



1番後ろからお兄ちゃんが入ってきた。
いつもは迎えに来てくれたら嬉しいのに今日はなんだかこの場から離れるのが名残惜しい。



「桜樹も食べな。」



小戸森さんはお兄ちゃんを座らせようとした。



「いえ、大丈夫です。
というか、奏さんと妹がご飯ってどういう状況ですか?」



少し困ったように言葉を選びながらお兄ちゃんは奏さんに質問した。



「俺らが不仲だから不思議なんだろ。」



右京さんはそう言った。
多分、内心楽しんでる。



「俺らだって仕事の話とかはしなきゃいけないから飯くらい食うことだってあるわ。
失礼な。」