翌日の放課後。

当たり前なんだけど、今日も部活だった。

部活動の種類によっては毎日はやらない部もあるから、少し羨ましいなと思う。

でも、部活だりぃみたいなこと言うのも青春なんじゃないかな?とも思っている。

『こんにちはー。』

制服から動きやすい服装に着替えた後、部室に行くと、もうみんなそろっていた。

今日は私が最後だった。

私がシュンの横のイスに座るのを確認したサクヤさんは話を始めた。

『そんじゃ始めますか。えー。昨日の続きだね。でも作業は東の畑だけでいいってさ。』

『オッケー。』

『あぁ。』

『ひえー!』

私だけが情けない声をあげてしまった。

みんなが私のことを心配そうな目で見ている。

『どした、ヤヨイちゃん?なんかやばいことでもあったか?』

『まってサクヤ。ヤヨイちゃんが奇声をあげるのって、いつもじゃない?』

『いや…。すみません。畑の作業だったから。しんどいぞって思ってつい…。でも、ノゾミ先輩はひどいです。近いうちになんか仕返しします。』

『あ、ごめんね?』

『そっかそっか。ま、力仕事はオレとシュンくんが多めにやるからさ。なっ?』

『あぁ。』

『ありがとうございます!』

結局いつも、困ったことがあっても、みんなが助けてくれる。

困らされることも多いんだけどね。

加えてサクヤさんが、嬉しいことも言ってくれた。

『それに今日はなんと。カップケーキを持ってきた!クリームはたっぷりだ!』

『やった!クリーミーマロン!』

『ちなみに、知らん女の子からもらったアップルパイもあるんだけどさ。食べたい人いる…?』

『だからさ、サクヤ。知らん女の子っていうのが怖いんだって…。あと、ヤヨイちゃんはさ…、なんでもない。』

相変わらずのサクヤさんを見て、ノゾミ先輩が呆れている。

それにしても、サクヤさんに連日手作りのお菓子を渡す女の子達もすごいな。

この先輩もイケメンだってことを、久々に思い出した。