部活動が終わって、その帰り道。

大量の玉ねぎが詰まったビニール袋を片手に、シュンと一緒に歩いていた。

こちらも熱烈な勧誘に負けてしまった。

毎日ではないけど、部活動がある日は一緒に帰ることが多い。

話す内容は部活のことが多いけど、なんでもない様な会話を淡々としながら、家までの道を歩く。

最近では私の方から喋っている。

元々おしゃべりではあるんだけどね。

『今日も疲れたね…。あっ、クッキーはおいしかったね!』

『あぁ。』

『なんだかんだ言って、シュンも部活はちゃんとやってるよね。意外!はははっ!』

『…別にいいだろ。』

『うん!すごく良い!その方が楽しいから!』

『そうか…。』

『そういえば、シュンってクラス何組なの?わたしはね、E組になったんだ!』

『知ってる。俺はC。離れちまったな。』

『そうだね!』

1年生の時は同じクラスだったけど、今年は違う。

話しているうちに、いつも別れる交差点が見えて来た。

挨拶をしてさよならだ。

『じゃあね!』

『あぁ。また明日。』