無防備、って…。


「別に学校に戦いに来てる訳じゃあるまいし。防備は制服だけで充分でしょ?」



暴走族の総長っていう噂がある蜂谷さんには、武器とかも必要なのかもしれないけど。



「は…?ちょっと待って、やばい、っ、くくっ、ははっ、」


「え。」



謎の笑いのツボに再び入りだした蜂谷さん。

なに、これ一体なんなの?!
この人別の誰かと会話でもしてる?

と思ったけど周りにはこっちをひたすら見ているクラスメイト達ばかり。



「本当になんか…、大丈夫?」