ピヨピヨピヨピヨ


｢ん…。｣


小鳥のさえずりが聞こえてパッと目を覚ます。

あぁ、なんだか昨日は疲れた。
帰ってすぐベッドに飛び込んでそのまま朝まで寝ちゃってたみたい。


はぁ…、今日もあの男にしつこく話しかけられるんだろうか。


雪菜に言ったら目を丸くさせて驚いてたなぁ。
そりゃそうだ、私だってびっくりしたんだもん。


自分とは絶対に関わることがない人だし、てか関わりたくも無い。


あぁ…っ、もう！これからどうしよう。

諦めない、とか、仲良くなる、とか何されるの私。


憂鬱な思いを心の中でボソボソ呟きながら準備をして、いつも通り玄関を出た。