私は慌てて、お母さんのところへ向かった。

「誰が来てたの!?」

私は呼吸を荒くしながら、そう聞いた。

お母さんは状況を理解したようだった。

ゆっくりと私に近づき、背中を撫でてくれる。


「大丈夫よ、琴葉。大丈夫」


優しいお母さんの声と温かい手の温もりで私は少し落ち着いた。