「琴葉《ことは》、起きてる?」

「うん」

真っ暗な自分の部屋にお母さんは毎日来てくれる。

「学校を一日休ませて欲しい」

そうお母さんに言ったのは二ヶ月前。

本当に一日のつもりだった。

でも学校に行かなくても良い安心感と嬉しさは忘れられず、次の日も休んだ。

次の日も次の日もと・・気づけばただの不登校になっていた。