他人の目が怖かった。

一人ぼっちと思われたくなかった。

誰も私のことなんて気にしていない、自意識過剰だと分かっていても、怖くて仕方なかった。

学校に行けない日にちが多くなるほど、さらに行けなくなっていく。

そんな負の連鎖だった。


「一生、お母さんは琴葉の味方だからね」

「世界中の人が琴葉のこと嫌いになっても、お母さんは琴葉のことが大好き」


優しいお母さんとお父さんに囲まれて、ずっとこのままが良かった。

違う、そうじゃない。

優しいお母さんとお父さんを味方に、勇気に変えて、立ち向かわないと。