そのごめんは、この間のキスのこと?

何に対してのごめんなの、、、?

聞く余裕もなくて

聞けなかった。

処置室についたようで、

硬いベットの上に寝かされる。

仰向けになってと言われるけど、

胸の痛みでうずくまってしまう。

「はな?

ごめん、苦しいよな。

ちょっと心臓の検査させてほしいんだ。

胸開けるね。」

私服だった蓮くんは、

いつのまにか白衣になっていた。

胸にエコー用のジェルが塗られる。

つめたい、、、

「酸素マスクつけるね。」

佐倉先生に酸素マスクをつけられて、

エコーの機械を胸に当てられる。

佐倉先生と蓮くん、

2人でエコーの画面を凝視してる。

はやく、痛いのから解放されたい、、、

「はな、手強く握りすぎ。

血でてるよ。俺の手握って。」

痛みから気を逸らすために、

自分の手を無意識に握ってた。

強すぎて爪が手のひらに刺さってたみたい。

蓮くんの手を握らされた。

「だめ、、、蓮くんが、いたいよ、、」

ダメだと思っていても、

無意識に力がはいってしまう。

「力入れていいよ。

痛いよな、もうちょっとだから。」

エコーの画面を見ながら

2人は何か話し合っている。

佐倉先生はPHSでどこかに電話し始めた。

なんだろ、、、

「ごめんね、はな。

心臓の血管が1部やられてるかもしれない。

今から管入れる手術することになると思う。

しんどかったね。

手術したら楽になるから。」