、、、ん?

両親と誰かの話し声が聞こえる。

蓮くんの声、、、?

あと、

おかあさんの啜り泣く声。

今、夜中だよ?

よくない予感しかしない。

「____はなの最期のいい思い出になったよ。

ありがとう。

石田君は優秀な医者だから気付いてるだろうけど

もうはなは長くない。

親の自分達が言うのはどうなのかと思うけど

現代医療で無理なら、

運命を受け入れるしかないと思ってる。

最期は僕らだけで見送るつもりなんだ。

君の恋愛観を悲しいものにしたくない。

君は若くて腕があるから

これからも素敵な人が絶対現れる。

、、、簡潔に言うと、

はながまだ元気なうちに別れてほしい。

君を残して逝ってしまうのも

はなが辛いだろうし、

残された君も。

僕らの我儘で申し訳な「あの。

こちらこそ、申し訳ないんですけど、

僕、別れる気ないです。

これから見える未来がどうであれ、

生涯愛すのは、はなだけなので。」