「はなどうだった?」
空に目を向けたまま、問いかけられる。
「思ったより悪かった。
入院も提案したけど、断られたし。
断られるのは想定通りだけど。
そんなすんなり入院してくれるわけないし。」
「はなは頑固だからなー。
俺の前で絶対辛い顔しないし。
医者の俺を騙せると思ってるみたいだけど、
発作止めこっそり飲んでるところ
ちょくちょく見るし。
平気なフリばーっかり上手くなって。」
「倒れるのも時間の問題だと思うけど、
どうしたもんかな。」
ため息が勝手に体内から出ていく。
久々のニコチンと、
はなちゃんの諸々が混ざり合って
頭がクラクラする。