近くのコインパーキングに停めてあった

佐倉先生の車に乗せられる。

「救急車より、

多分僕の車で病院行った方が早いから

そうするけど、いい?」

「救急車なんて大袈裟だよ。

ていうか、お酒飲んだだけだから

病院も別に、、、」

「呼吸も脈も変だよ。

今日、救急外来担当蓮だから大丈夫。」

蓮くんだから大丈夫じゃないんじゃん、、、

男の子にお酒を飲まされたなんて知られたら

どうなることか。

最近より一層、嫉妬魔具合が酷くなってるし。

私の気持ちと裏腹に

病院に着いてしまった車。

そして、外来の入り口に

門番のように仁王立ちで待っている蓮くん、、、

「蓮くん、ごめんなさ、」

「どれだけ俺が心配したと思ってんの。

はなを外に出すだけで寿命が縮むんだけど。」

病院中に聞こえるのではという大きさの

ため息をつく蓮くん。

「蓮、ひとまず説教は明日以降にして。

はなちゃん処置室運ぼう。」