ドギマギしていると

痺れを切らした佐倉先生が口を開いた

「、、、はぁ。

午後、カンファいくとき走ったでしょ。」

それか〜〜!

そっと心を撫で下ろした。

いや、撫で下ろしちゃダメか。

「なんだ、それか、、、」

「なんだ、それか、、、?

なに、まだ白状することあるの?」

「いや、ないないない!

走ったけど、早歩き程度だし、大丈夫。」

私がそう言い切らないうちに

手首を掴まれて脈を取られた。

「なにが早歩きだって?

脈めちゃくちゃ早いんだけど。

実習中発作起きたらどうするつもりだったの?」

なんかめっちゃ怒ってる、、、(涙)

脈が早いのは、

先生の会話を聞いちゃったせいじゃん、、、

そんなことを言えるわけもなく、沈黙のわたし。

「とりあえず、診察するけど

点滴は確定かな。

血液検査の結果もあんまり良くないし。

龍さん、持ってきておいてもらっていいですか?」

龍くんはわかりました、

と言っていなくなってしまった。

えー、ついてないな。

渋々診察きて、その上嫌いな点滴まで、、、