___ガタッ
ドアを背にしてしゃがんでいたけど
びっくりしたせいでバランスを崩してしまった。
やばい、バレちゃう。
「誰かいる、、、?
って、はなちゃんじゃん。どしたの。」
なんとか立ち上がって平然を装う。
「久しぶり、龍くん。
わたし、佐倉先生に呼ばれてて、、、」
佐倉先生の名前を口に出すだけで
心臓がバクバクする。
「そうなんだ。
佐倉先生〜
はなちゃん来てますよ。」
「おっ、ちゃんと来たんだね。
偉い偉い。」
診察室のデスクからこっちをみている佐倉先生
目が合わせられない。
「目が泳いでるけど、
なんかやましいことでもあった?」
「いや、そういうわけじゃ、、、」
「僕、知ってるんだからね。
正直に言ったら許してあげる。」
えっ、
佐倉先生と龍くんのさっきの会話を
盗み聞きしてたこと、、、?
そんなこと言えるわけないよ、、、