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「はい、循環器内科石田です。」

まだ余韻が抜けなくて、

心臓バクバクのわたしの前で

飄々とした表情でPHSに応答する蓮くん。

そもそも今勤務中なんだから

PHS出るのは当たり前なんだけどさ、、、

「あー、うん、それでいいよ。

その処方であってる。」

PHSで通話しながら、

手首を掴まれて脈を取られる。

どうしたんだろう。

「はな、この脈変なのって

キスのせいだけじゃないよね。

もしかして、走った?」

PHSを胸ポケットにしまいながら

鋭い目で聞いてくる蓮くん。

こういうところは急にお医者さん。

どうせ嘘ついたところでバレるしな、、、

「カンファ前に、ちょっとだけ、、、」

「今日、実習終わったら

怜のところ診察行くんだろ?

ちゃんと診てもらうこと。

わかった?」

「はーい。」

蓮くんまで佐倉先生みたいになっちゃって、、、