救急車は大学病院について

救急外来に運ばれた。

蓮くんは白衣に着替えにいって、

私は外来のベットで待つ。

外来自体は空いていて静かだった。

もう朝日が昇っているようで

窓からの陽が眩しい。

「ごめん、お待たせ。」

白衣姿になった蓮くんが小走りでやってきた。

お正月なのに、お仕事させちゃって

申し訳ないな。

「ううん、待ってないよ。

わたしこそごめんね、お正月なのに。」

「気にするなって。

診察したいんだけど

お正月で怜いないし、俺で我慢してね。」

そういいながら

聴診器を当てていく。