「新田、昼、食べてないだろ?
果穂が心配してお前の分は残してあるから、食べて来てくれ。」
クルーザーに乗り損なった新田の為に、
ランチを残してある。
「マジで!!さっすが社長夫人。
実はフルコース楽しみにしてたんですよねー。じゃあ、ちょっと行ってきます!」
じゃあ。っと手を上げて、
新田は足取り軽く部屋を出て行った。
翔はひとまず私服に着替えて一息付く。
純を横目に見ながらコーヒーを飲み、果穂の着替えが終わるのを待つ。
「堀井さんは……。」
純が突然話し出す。
「なんだ?」
翔も、純と向き合い耳を傾ける。
「果穂のどんな所に惚れたんですか?」
ぽつんとそう言う。
「全てだ。
一目惚れだから、理屈じゃない。
ただ、一緒に居ればいるほど、困った事に愛しさは増すばかりだ。
既に、彼女無しでは生きられないと思う。」
「果穂が……言ってたんです。
…愛されてる女の子は無敵なんだって…、
だから俺には負けないって…。
俺はずっと、果穂にとっては敵だったんだって思い知らされた……。
俺は好きだったのにな…。」
唇を噛み締め涙を堪える純を、これ以上責める事は出来ないと、翔は許す事に決めた。
その後、亮太が松さんを連れて控え室に来た為、純は松さんからこっ酷く叱られ罵声を浴びてお灸を添えられた。
果穂が心配してお前の分は残してあるから、食べて来てくれ。」
クルーザーに乗り損なった新田の為に、
ランチを残してある。
「マジで!!さっすが社長夫人。
実はフルコース楽しみにしてたんですよねー。じゃあ、ちょっと行ってきます!」
じゃあ。っと手を上げて、
新田は足取り軽く部屋を出て行った。
翔はひとまず私服に着替えて一息付く。
純を横目に見ながらコーヒーを飲み、果穂の着替えが終わるのを待つ。
「堀井さんは……。」
純が突然話し出す。
「なんだ?」
翔も、純と向き合い耳を傾ける。
「果穂のどんな所に惚れたんですか?」
ぽつんとそう言う。
「全てだ。
一目惚れだから、理屈じゃない。
ただ、一緒に居ればいるほど、困った事に愛しさは増すばかりだ。
既に、彼女無しでは生きられないと思う。」
「果穂が……言ってたんです。
…愛されてる女の子は無敵なんだって…、
だから俺には負けないって…。
俺はずっと、果穂にとっては敵だったんだって思い知らされた……。
俺は好きだったのにな…。」
唇を噛み締め涙を堪える純を、これ以上責める事は出来ないと、翔は許す事に決めた。
その後、亮太が松さんを連れて控え室に来た為、純は松さんからこっ酷く叱られ罵声を浴びてお灸を添えられた。