父はそんなどうでも良い言い争いを、
新聞を読みつつ若干呆れながら聞いていた。

それでも、果穂の幸せを感じ嬉しくなって、ビールが飲みたくなる。

「なぁ、翔君。先にビール飲んじゃおうか?」
そう言って立ち上がり冷蔵庫に向かう。

「あっ、すいません。1つだけ片付けたい仕事があるので、先に飲んでいてください。」

「そうなの?社長さんは大変だなぁー。」
そう言って、ビールを早々冷蔵庫から取り出して、飲み始める。