「社長、おはようございます。
果穂さんは大丈夫ですか?落ち込んでいませんでした?」

車に乗り込むや否や、新田が話しかけてくる。

「ある意味、俺が落ち込んでる。」

「えっ⁉︎何かあったんですか?」

「…いや、こっちの話だ。早く出発しろ。」
果穂を甘やかすつもりが、嫉妬心からタガが外れた俺が果穂を抱き潰すとは…

はぁーーと深いため息を吐く。

中学生でもあるまいし…、
しばらく禁欲しなくては、このままでは果穂に嫌われる。