お色直しで控室に戻った2人は既に疲労気味で、ふぅーっとソファに座ったまま動けずにいた。
「お着替えをお願いします。」
スタッフに急かされ、果穂から先に今度はドレスに着替える。
翔は1人で羽織袴を脱ぎ出して、Tシャツにズボンだけになってしばしソファで寛ぐ。
羽織袴でもこんなに疲れたのだから、
果穂の疲労はいかほどだろうと心配になる。
「すいません。彼女に軽食を用意したのでドレスに着替える前に食べる時間を頂けますか?」
果穂の疲労を思い、スタッフに声をかける。
「では、10分程でお願いします。」
と、スタッフ達は退席してくれた。
やっと2人っきりになれて、果穂もちょっとの間ソファで羽を伸ばす。
翔の肩にちょこんと頭を預けて果穂も放心状態だった。
「サンドイッチ食べるか?」
翔が問うと、こくんと頷くのでひと口大にちぎって果穂の口の前に差し出す。
パクっと口を開けて食べてくれる。
その仕草が可愛くて、翔はそのやり取りを何度か繰り返す。
「か、翔さんそんなに早く飲み込めません…。」
次々に口元に来るサンドイッチで、果穂の口の中はパンパンになる。
「ははっ、ごめん、可愛すぎて急ぎ過ぎた。」
そう笑って、やっと手を止める。
「果穂、もう一つサプライズを用意してるんだけど。」
翔がそう言って話し出したのは、果穂の兄と可奈さんの模擬結婚式だった。
「果穂が結婚式の時に、ウェディングドレスを先に着てしまって可奈さんに申し訳ないって言ってただろ?」
亮太のパチンコのせいで、結婚資金が減って結婚式が遠のいてしまった可奈に同情していた。
「お着替えをお願いします。」
スタッフに急かされ、果穂から先に今度はドレスに着替える。
翔は1人で羽織袴を脱ぎ出して、Tシャツにズボンだけになってしばしソファで寛ぐ。
羽織袴でもこんなに疲れたのだから、
果穂の疲労はいかほどだろうと心配になる。
「すいません。彼女に軽食を用意したのでドレスに着替える前に食べる時間を頂けますか?」
果穂の疲労を思い、スタッフに声をかける。
「では、10分程でお願いします。」
と、スタッフ達は退席してくれた。
やっと2人っきりになれて、果穂もちょっとの間ソファで羽を伸ばす。
翔の肩にちょこんと頭を預けて果穂も放心状態だった。
「サンドイッチ食べるか?」
翔が問うと、こくんと頷くのでひと口大にちぎって果穂の口の前に差し出す。
パクっと口を開けて食べてくれる。
その仕草が可愛くて、翔はそのやり取りを何度か繰り返す。
「か、翔さんそんなに早く飲み込めません…。」
次々に口元に来るサンドイッチで、果穂の口の中はパンパンになる。
「ははっ、ごめん、可愛すぎて急ぎ過ぎた。」
そう笑って、やっと手を止める。
「果穂、もう一つサプライズを用意してるんだけど。」
翔がそう言って話し出したのは、果穂の兄と可奈さんの模擬結婚式だった。
「果穂が結婚式の時に、ウェディングドレスを先に着てしまって可奈さんに申し訳ないって言ってただろ?」
亮太のパチンコのせいで、結婚資金が減って結婚式が遠のいてしまった可奈に同情していた。