最後は、翔のお義父、お義母、弟の健お祖父そして、翔の育ててくれた元家政婦の村井がいる席に向かう。
「兄さん果穂さん、お疲れ様。」
健が2人に労いの言葉をかける。
「健君、いつもお店手伝ってくれてありがとう。」
果穂がここですかさず、誕生日が近い健君へのサプライズをプレゼントする。
翔が考えたプレゼントは、新車だった。
果穂は小さな箱に車のキーを入れ、丁寧にラッピングをした。
ついでに果穂からは手編みのマフラーと手袋。
翔曰く、
俺達は、こう言うプライスレスな物に飢えているから、きっと車より果穂の手編みの方が喜ぶかもしれない。と…。
果穂は逆に、何でもお金で手に入る人達に、手編みだなんて恥ずかしいと、疎まれるかもしれないと思っていたのでホッとした。
ドキドキしながら健に渡す。