トントントントン。
「お客様をお連れしました。」
誘導してくれた女性が中に呼びかけると、
扉が開いてメガネをかけた男性が顔を出す。
「こんにちは、お待ちしておりました。」
男性は頭を下げて、にこやかに挨拶をしてくれる。
この人には見覚えのある。と、果穂は思う。
翔が酔って帰ってきた日に連れ帰ってくれた秘書の人だ。
「先日はお世話になり、ありがとうございました。」
と、果穂は小さくお礼を言う。
秘書は2人を見てにこりと微笑み、
「こちらこそ、夜分まで引き留めてしまい申し訳けありませんでした。」
と、また頭を下げてくれる。
そこで翔も気が付いたようで、
「ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。」
と、頭を下げる。
「いえいえ、私も珍しい社長を見させて頂きましたから。」
そう言って、どうぞっと中に導いてくれる。
翔はここまでずっと果穂の手を離さずにいてくれた。
「お客様をお連れしました。」
誘導してくれた女性が中に呼びかけると、
扉が開いてメガネをかけた男性が顔を出す。
「こんにちは、お待ちしておりました。」
男性は頭を下げて、にこやかに挨拶をしてくれる。
この人には見覚えのある。と、果穂は思う。
翔が酔って帰ってきた日に連れ帰ってくれた秘書の人だ。
「先日はお世話になり、ありがとうございました。」
と、果穂は小さくお礼を言う。
秘書は2人を見てにこりと微笑み、
「こちらこそ、夜分まで引き留めてしまい申し訳けありませんでした。」
と、また頭を下げてくれる。
そこで翔も気が付いたようで、
「ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。」
と、頭を下げる。
「いえいえ、私も珍しい社長を見させて頂きましたから。」
そう言って、どうぞっと中に導いてくれる。
翔はここまでずっと果穂の手を離さずにいてくれた。