しばらく抱き締められていると、
果穂は安心感と、暖かさでまたしても眠くなってきてしまう。

「もう、今夜はこのまま寝てしまおうか。」

翔が果穂を抱き上げ、そのままベッドの上にコロンと寝転がる。

「お風呂、入らないと……」
果穂は眠気に負けそうになりながらも、起きなくちゃと戦っている。

「明日でも大丈夫だ。」

「…着替えないと…ドレスシワになっちゃう…。」
目を擦りながらそれでも頑張って起きようとする。

「明日、クリーニングに出せばいい。」
翔は本気で果穂を寝かせるつもりか、布団までかけ始める。

「…歯磨き……しないと……。」
睡魔に襲われながらもがく果穂が可愛すぎて、翔はふふっと笑いながら、

「俺が、パジャマに着替えさせて、歯も磨いてやるから。もう寝ていいよ。」

俺はヨシヨシと果穂の頭を優しく撫ぜ、もう抗がわなくて良いんだと眠りに誘う。

果穂はついに意識を手放し、眠りの中へと落ちていった。



翌朝、目を覚ました果穂が、

下着姿で寝ている事に気付いて、
慌てふためいたのは言うまでも無い…。