「宮崎社長ご無沙汰してます。
私の妻のキッチンカーに来て頂いたようで、何が目的か分かりませんが、目的が純粋に飲食で無いのなら、私を通さず勝手に行かれては困ります。」

2人に近付き冷静に話す。

森元に押さえつけられていた宮崎社長も、
抵抗をやめ服を整え場を取り繕う。

「…こいつが申し訳なかった…2度と近付けさせないようにする……。」

「貴方自身も果穂に同じ様な事言われてますよね。
今後一切、お二人共私達夫婦に近付かないで頂きたい。
これ以上何かあった場合は弁護士に連絡します。」

「翔さん…
私の、気持ちも分かって……
…この人いくら政略結婚だったとしても…
私に見向きもしないのよ……」

そう言って麻里奈は泣き始めたが、今までの身勝手な態度が仇となり誰も同情すら見せず、

男達は半ば呆れ顔でやれやれと苦笑いする。