(翔side)
目の前で起きた出来事に果穂もびっくりして固まっている。
俺は素早く反応して果穂を抱き上げ2人からひき離す。
「お前は、この恥晒しが!!!」
男の怒りは収まらず、
もう一発、麻里奈の頬を目がけて手を振り上げる。
そこを、急いでついてきたであろう優斗がパッと手を押さえて止める。
「宮崎社長…夫婦内でも暴力は駄目ですよ。訴えられたら不利になります。」
優斗が冷静にそう伝える。
「…この女は!!
ただの政略結婚だ!嫁でも何でも無い!!
三年一緒に居てやってるのに夕飯の一つも作らず、俺の稼いだ金で遊びまくって挙句の果てに恥まで晒しやがって!!」
宮崎の怒りは収まらず、森元も加わり羽交締めにしてやっと引き離す。
俺は果穂の心情が気になり心配で顔色を伺う。
「果穂、大丈夫か?
この部屋から出た方がいい。気分は大丈夫か?」
「大丈夫。…それより頬っぺた痛そう…。」
頬に手を当てながら自分の事の様に心配する果穂は、どこまでも澄んだ心で穢れを知らない。
俺もホッとして彼女を抱き寄せる。
「果穂、あの女の言った事は気にしなくていいからな。果穂が傷付くにも値しない低レベルな言葉だ。忘れろ。」
「大丈夫…半分くらいなんだか分からなかったので……だって、翔さんは誰の物でも無いでしょ?
翔さんの心は翔さん自身の物だよね?」
「俺の心はある意味、果穂の物でもあるけどな。」
笑いながらそう伝える。
不思議そうな顔で見上げてくる果穂が愛しくて、どこまでも俺の心を捕らえて離さない。
「少し、ここで待っててくれるか?
サッサと片付けて上の部屋に戻ろう。」
そう言って、俺はささくれだった気持ちを落ち着け、果穂にこれ以上誰にも近付けさせないように、雅也に合図を送り見守らせる。
目の前で起きた出来事に果穂もびっくりして固まっている。
俺は素早く反応して果穂を抱き上げ2人からひき離す。
「お前は、この恥晒しが!!!」
男の怒りは収まらず、
もう一発、麻里奈の頬を目がけて手を振り上げる。
そこを、急いでついてきたであろう優斗がパッと手を押さえて止める。
「宮崎社長…夫婦内でも暴力は駄目ですよ。訴えられたら不利になります。」
優斗が冷静にそう伝える。
「…この女は!!
ただの政略結婚だ!嫁でも何でも無い!!
三年一緒に居てやってるのに夕飯の一つも作らず、俺の稼いだ金で遊びまくって挙句の果てに恥まで晒しやがって!!」
宮崎の怒りは収まらず、森元も加わり羽交締めにしてやっと引き離す。
俺は果穂の心情が気になり心配で顔色を伺う。
「果穂、大丈夫か?
この部屋から出た方がいい。気分は大丈夫か?」
「大丈夫。…それより頬っぺた痛そう…。」
頬に手を当てながら自分の事の様に心配する果穂は、どこまでも澄んだ心で穢れを知らない。
俺もホッとして彼女を抱き寄せる。
「果穂、あの女の言った事は気にしなくていいからな。果穂が傷付くにも値しない低レベルな言葉だ。忘れろ。」
「大丈夫…半分くらいなんだか分からなかったので……だって、翔さんは誰の物でも無いでしょ?
翔さんの心は翔さん自身の物だよね?」
「俺の心はある意味、果穂の物でもあるけどな。」
笑いながらそう伝える。
不思議そうな顔で見上げてくる果穂が愛しくて、どこまでも俺の心を捕らえて離さない。
「少し、ここで待っててくれるか?
サッサと片付けて上の部屋に戻ろう。」
そう言って、俺はささくれだった気持ちを落ち着け、果穂にこれ以上誰にも近付けさせないように、雅也に合図を送り見守らせる。