そんなたわいも無い会話を楽しみ、
講演10分前、翔はステージ裏にと出かけて行った。
果穂は、美咲と部長の優斗と一緒に会場内の指定席へ向かう。
場所はかなり考慮されていて、
果穂を真ん中に美咲が左、優斗が右で座りまるで果穂を守るかのような配置に見える。
「あの、私、隅でも構わないので席変わりましょうか?」
以前会った時、2人の関係性が特別な感じがして見えたから、もしかしたら恋人同士かな?
と思うほどだった。
そんな2人の真ん中に座るのは申し訳ないと、提案したのだが、
「いえ、くれぐれも果穂さんを守る様に社長から言われてますので。」
と、優斗さんが言うので、下手に席替えも出来ず大人しく、2人に囲まれたて講演を見る事になった。
司会者の紹介の後に、観客拍手と共に登壇した翔さんは、終始にこやかに、
時折冗談なんかも混ぜつつ経営戦略についてのノウハウを話す。
その姿は、堂々と自信に満ち溢れてカリスマ社長様そのもので、舞台の上で輝いて見えた。
果穂は終始、胸をときめかせドキドキを抑える事も出来ず、話しに引き込まれる。
何度か舞台上の翔と目があったように感じて、そのたびに心が跳ねる。
何で私はこんな翔さんを、怖いと思ってしまうかもと、要らぬ心配をしてしまったのだろうか、昨日の自分を悔やむ。
講演10分前、翔はステージ裏にと出かけて行った。
果穂は、美咲と部長の優斗と一緒に会場内の指定席へ向かう。
場所はかなり考慮されていて、
果穂を真ん中に美咲が左、優斗が右で座りまるで果穂を守るかのような配置に見える。
「あの、私、隅でも構わないので席変わりましょうか?」
以前会った時、2人の関係性が特別な感じがして見えたから、もしかしたら恋人同士かな?
と思うほどだった。
そんな2人の真ん中に座るのは申し訳ないと、提案したのだが、
「いえ、くれぐれも果穂さんを守る様に社長から言われてますので。」
と、優斗さんが言うので、下手に席替えも出来ず大人しく、2人に囲まれたて講演を見る事になった。
司会者の紹介の後に、観客拍手と共に登壇した翔さんは、終始にこやかに、
時折冗談なんかも混ぜつつ経営戦略についてのノウハウを話す。
その姿は、堂々と自信に満ち溢れてカリスマ社長様そのもので、舞台の上で輝いて見えた。
果穂は終始、胸をときめかせドキドキを抑える事も出来ず、話しに引き込まれる。
何度か舞台上の翔と目があったように感じて、そのたびに心が跳ねる。
何で私はこんな翔さんを、怖いと思ってしまうかもと、要らぬ心配をしてしまったのだろうか、昨日の自分を悔やむ。